#10 <間違いだらけの日本の育児>その①“泣いたらおっぱい”

こんにちは。Nonmamaです。

今日から複数回にわたって、“間違いだらけの日本の育児”をシリーズでお届けしたいと思います。第1回は<#6 『泣いたらおっぱい 』やめません!?>でも触れたことのある「泣いたらおっぱい」、いわゆる“ディマンド・フィード”について。(※この記事は#6と内容が重複している部分があります。)


日本では「泣いたらおっぱい」が主流です。ほとんどの産院がそう指導していると思います。そして無責任にも、大概の育児書に「生後1~2か月で自然と授乳のリズムがつかめてきます!」と書かれてあったりします。断言します。そんなのです。 騙されてはいけません。赤ちゃんの生活リズムは自然には作れません!


赤ちゃんはとても早い時期から物事を関連付けて学んでいくそうです。新生児期から授乳の時間を管理していくことで、早い時期から赤ちゃんの生活リズムを整えることができ、寝かしつけに手がかかったり、夜泣きで何回も起きなければいけなくなったり・・・ということを防ぐことができます。


確かにママのおっぱいの出が安定するまでは『頻回授乳』は大切です。でもだからと言って「泣いたら」=「おっぱい」というのはあまりに短絡的です。『頻回授乳』をするにしても、ママ主導で授乳をする必要があります。要はママが時間を決めて授乳をする、ということです。「泣いたらおっぱい」のスタイルだと、授乳間隔がそろそろあくはずの生後4~5か月になっても、1~2時間ごとに授乳することになってしまいます。そしてママはいつまで経っても終わらない“頻回授乳”に疲れ果ててしまうのです・・・。「なんでいつまで経っても授乳間隔があかないんだろう…」と…。


泣いたらおっぱいのデメリット

その① 「空腹」以外に赤ちゃんが泣いている理由(例えば「興奮しすぎ」や「疲れすぎ」「眠たい」)を考えなくなる=赤ちゃんの要求を無視することになる。


例えば、赤ちゃんには活動時間の限界があることを産院や助産師さん、保健師さんなどは教えてくれません。


例えば生後2か月の赤ちゃんの場合、朝、もしくはお昼寝から起きて約1時間~1時間20分後にぐずったり泣いたりしていれば、それはたいていの場合、眠たいせいです。


しかも、この活動時間の目安を超えて起こしておいてはいけません。活動限界時間を超えると赤ちゃんは疲れすぎて興奮してしまうため、寝かすのに通常の倍近くの時間がかかったり、寝ついても10分や30分で起きてしまったりと、ママにとっても赤ちゃんにとってもストレスのかかる状態になってしまいます。(起こし過ぎで赤ちゃんを疲れさせてしまうと、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、交感神経の活動が高まる為、眠れなくなったり、寝ついても短時間で起きてしまうというトラブルが起きます。)


その② 本当は空腹以外の理由で泣いているのに、泣くたびにおっぱいを与えるせいで、少量・頻回授乳に慣れてしまう。


少量・頻回授乳で育っている赤ちゃんは、いつもおっぱいを飲みながら眠ってしまい、そのせいで赤ちゃんに寝かしつけの悪い癖がつき、おっぱいを飲みながらでないと寝つけなくなってしまいます。そしてそのような赤ちゃんは、長時間眠ってもおかしくないはずの月齢が来ても、何度もおっぱいを欲しがってはちょっとずつ飲むせいで、夜中に目を覚まし続け、結果、いつまでたってもママは夜通し眠ることができず、疲労とストレスを抱えることになります。


その③ 眠るのが大好きな赤ちゃんの場合、新生児期は母親の胎内にいた頃のリズムを引き継ぎ、日中に何時間もよく眠ってしまうため、日中の授乳間隔があきすぎてしまう。


「泣いたらおっぱい」のスタイルだと、日中赤ちゃんが眠り込んでいる場合、“泣いていないから授乳をしない”ということになります。日中の授乳間隔があきすぎると、胸を刺激して母乳の出をよくする機会を逃してしまいます。また、日中の授乳量が足りていないために、1日の必要摂取量を満たそうと、夜中に飲む量・回数が増えるという悪循環に陥り、一晩に何度も授乳の為に起きなければいけないママは体力を消耗して、日中十分体を休めることができません。


その④ 消化不良をおこしてしまう。

泣くたびにおっぱいを与えるせいで、赤ちゃんが前に飲んだおっぱいを消化しきる前におっぱいを飲むことになる為、消化不良を起こし、赤ちゃんに不快な思いをさせてしまいます。


その⑤ 離乳食の進みが悪くなる。

赤ちゃんの胃は中に物が入ることで、伸びたり縮んだりを繰り返しながら、だんだんと大きくなっていきます。少量・頻回授乳だと、胃を膨らませる機会がないまま離乳食の時期(通常は生後5か月頃)に入ってしまいます。胃が小さいままだと離乳食の量が増えず、ママの心配の種が増える、ということになります。



産院で教わる『泣いたらおっぱい』にはたくさんの落とし穴があることをご理解いただけたでしょうか。赤ちゃんの健康的な発育の為にも、ママの負担を少しでも減らすためにも、授乳間隔は生後1日目(できなければ退院したその日)からきちんと管理していくことがとても大事なのです!(医師から特に何も言わなければ新生児でも3時間に1回の授乳で充分なはずです。)でも悲しいかな、このようなことは産院も助産師さんも、保健師さんも教えてくれません・・・!日本の育児の常識はとっても古い…んですね…。


第2回も近日中に公開予定です(*^^*)♪

お楽しみに~♡(*^-^*)/


ネントレやブログ記事に関するご意見・ご感想・ご質問はTwitterのDMにて https://twitter.com/Nonmama_2Boys 



我が家のねんトレ挑戦記

2016年2月長男、2018年9月次男誕生。寝かしつけが世界一嫌い。夜の時間は大人のもの。ジーナ式、トレイシー式、安眠ガイド、ぐっすり本、魔法の習慣…などなど、ねんトレ関係の本を読み漁り、日々ねんトレに励んだ結果、趣味=ねんトレに。自分自身のねんトレ経験と子どもの睡眠問題、しつけなどについて綴ります。

0コメント

  • 1000 / 1000