#21【アドラー心理学的子育て】子どもの「困った行動」には目的がある!


こんにちは。Nonmamaです♬

相変わらず長男のしつけに手を焼いています( ˆoˆ )/


最近こんな本に出合いました。☟☟☟




どちらも「アドラー心理学」をベースにした子育て法についてまとめられている本です。


長男のしつけに悩み、悶々とした日々を過ごしていたときに出合った「アドラー心理学的子育て」。子育てに勤しむ方々にもぜひ知っていただきたいポイントがいくつかありましたので、今日はぜひそれらをシェアさせていただきたいと思います!


ー目次ー

1.アドラー心理学とは

2.アドラー心理学の見地に立って「子どもの困った行動」を考える

3.「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」をしよう

4.困った行動には4段階

5.まとめ


1.アドラー心理学とは


2013年12月に発売された岸見一郎氏の『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』が185万部を超える大ベストセラーとなったことで、書店には「アドラー」「アルフレッド・アドラー」「アドラー心理学」に関する書籍がズラリ。


今や空前のアドラー心理学ブームと言っても過言ではありません。その思想はビジネスの世界やや自己啓発本にまで広く影響を及ぼしているそうです。


まずはアドラー心理学について学んだことを簡単に説明いたします。


【アドラー心理学とは】

ウィーン生まれの医師、アルフレッド・アドラー(1870~1937年)が提唱し、後継者たちが発展させてきた心理学。フロイト、ユングと並ぶ、心理学の三大巨匠と言われており、世界で最初に児童相談所をつくったことでも知られています。


アドラーは第一次世界対戦の時、軍医として傷ついた兵士たちを診ながら「二度と戦争が起こらないために、政治や制度など環境を変えるだけではなく、人間の心を変えなければならない」と考え、子育て、そして学校教育を改革することの重要性を説きました。


子どもの頃から相互尊敬・相互信頼の関係ー「よこの関係」を結び、圧力や暴力ではない民主的な方法で問題を解決することを学び、実践できたら、勇気づけのコミュニケーションで関われる子どもが育ったら、そうした子どもたちが創る未来は愛と勇気にあふれたものになるーアドラーはそのように考えました。


【アドラー心理学の特徴】

◆目的論の採用

過去の特定の出来事に起因して現在があると考える「原因論」(=フロイト)ではなく、何らかの目的に沿って人は行動するとしており、「未来志向の心理学」と呼ばれています。


◆課題の分離

他社が自分のことをどう思うのかは他社の課題であり、そこに介入することはできない、という考え方です。他社の課題と自分の課題を明確に区別しているため、「個人の心理学」とも呼ばれています。


◆承認欲求の否定

特定の人から嫌われないように、その人の顔色を伺って生きることは自分の人生を生きておらず、幸福になることはできないとする考え方です。


◆共同体感覚

全ての悩みは対人関係の中で生じるとし、人は共同体という括り生き、共同体に貢献感することで幸福になれるとする考え方です。


2.アドラー心理学の見地に立って「子どもの困った行動」を考える


私は毎日、長男の「困った行動」で心身共に疲弊しているのですが、アドラー心理学では、たとえば、


・ご飯を食べない

・手を洗わない

・部屋を片付けない

・兄弟をいじめる

・友達とケンカばかりする

・部屋でマンガばかり見ている

・ゲームばかりする

・遊びから帰ってこない


など、親が困ってしまうような子どもの行動は全て、親の注目を得る為にしている、と考えるそうです。


親の私たちからすると、「なんでこの子はこうなんだろう」「なんで言うことを聞かないんだろう」と【原因】を考えてしまいますが、先にも述べた通り、アドラー心理学は「未来志向の心理学」。アドラー心理学では困った行動をとる子どもの【目的】を考えます。困った行動をする子どもの【目的】は「親の注目を得る」ということらしいのです。


詳しくはこうです。

子どもはいつでも「私はここにいるよ~!私のこと見て!」と自分の存在をアピールするもの。いつも親に見ていて欲しいんですね。でも普通にしていても特に注目されることがなく、たとえば部屋でダラダラしているときに「叱られる」という形で注目されると、「お母さんはぼく(わたし)がダラダラしている時は、ぼく(わたし)のこと見てくれるんだ!」と学んでしまうのです。


もちろん表面的に「お母さんに見て欲しいからダラダラしよう~」と思っているわけではありません。無意識の行動です。もちろん子どもだって叱られたりするのは嫌なのですが、叱られてでも尚、「注目されたい」。そう思っているのだそうです。(けなげですね~(;´Д`))


ということは、子どもが困った行動をしているときにガミガミ叱ったり、口うるさく怒ったりすると逆効果、ということですね!?


ではどうすれば良いか・・・。

アドラー心理学では、「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」を勧めています。


3.「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」をしよう


子どもの困った行動の目的は親の注目を得ること。

だとしたら、子どもの困った行動にいちいち反応して怒ったり叱ったりしていては、子どもの思うつぼ。事態は悪化する一方ですよね。


そんなときは「ヨイ出し」をしてみれば良いそうです!


「ヨイ出し」とは、要は「ダメ出し」の反語。


「ダメ出し」についてはお分かりかと思いますが、敢えて書きますと、たとえば・・・


子どもがおもらしをしてしまい

「あぁもう汚い!もらす前にちゃんとトイレ行きなさい!」

と言う。


水たまりで子どもが遊んで服をビショビショに濡らしてしまい、

「あぁもう!こんなに濡らして!服が汚れたじゃない!」

などと言う・・・。


牛乳をコップに注ごうとしてこぼしてしまった時、

「あ~まぁたこぼした~」

と言う・・・。


子どもが勉強がわからなくて

「どうしてこんな問題も解けないの?」

などと言う・・・。


言われると子どもはどんな気持ちになるでしょうか・・・


このような言葉をかけられて心地良いと思う子どもは多分いないと思います。

恐らくしょんぼりするか、反抗的になるか・・・でしょうね・・・。


対して、「ヨイ出し」とは?


「困った行動」ではなく「当たり前にできていること」に対して、

「〇〇できてるじゃん!」

「よくやったね!」

「頑張ってるね!」

「〇〇してくれてありがとう!」

などの言葉をかけて「勇気づけ」をすることを「ヨイ出し」と言います!


日頃から、当たり前のようなことにも注目し、「ヨイ出し」をしていると、子どもは「ちゃんと見てくれている」「認められている」と安心し、わざわざ困った行動をして親の注目を得る必要がなくなる、というわけなんです。



アドラー心理学には頻繁に「勇気づけ」という言葉が出てきます。

「勇気」とは「困難を克服する活力」。

「勇気づけ」とはその活力を引き出すことらしいです。

「勇気づけ」というと、「頑張れ」などと励ます言葉をかけることのように思われますが、そうではなく、日常生活の中で当たり前にできていることに注目して、相手の行動を認めていくのが「勇気づけ」と呼ぶそうです。


子どもが目の前にいるだけで、「嬉しい」「大好き」「大切」・・・と、子どもが小さい頃から伝えていくことも「勇気づけ」で、日々勇気づけられた子どもは「自分は存在しているだけでOKなんだ」と、自分に自信を持てるようになります。すると、失敗しても、間違っても、そんな自分を受け入れることができるようになり、怖がらずにいろいろなことにチャレンジしていけるようになるそうです。


また、子どもに「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えるだけでも「勇気づけ」になります。


たとえばお皿やコップを自分で下げることができたら「ありがとう。お母さん嬉しい。」、ごみを拾って捨ててくれたら「ありがとう。きれいになって気持ちいい。」など・・・。他にもご飯を残さず食べてくれたり、友達や兄弟と仲よく遊んでくれたり・・・日常生活のあらゆることに「ありがとう」を伝えていけばいいそうです。


人は「ありがとう」を繰り返し言われることによって、自分の存在の意義や自分の居場所を確かめることができ、自分自身のことを好きになって、安心して生きていくことができるようになるそうです。


確かに、旦那に「いつもありがとう。助かってるよ。」と言われたら「うぉぉぉぉおおおおおお!!」ってなります(笑)。多分、旦那も逆で、私から「いつも仕事頑張ってくれてありがとう」と言われると「うぉぉぉおおおおおお!!!!」ってなると思います(笑)。


仕事では自分の担当する顧客に「ありがとうございます。〇〇さんのおかげです。」と言われたらやっぱり嬉しいですし、上司に「〇〇さんのおかげです。ありがとう。」と言われると、なんだか自信になりますもんね(*^_^*)


小さい子供も同じ、ということです。

日々、毎朝元気に起きてくれるだけで「有り難う!!!」言っていきたいですね~(*´ω`*)


4.困った行動には4段階


さて、この「子どもの困った行動」ですが、4つの段階があります。

自分自身の子ども時代を振り返っても、思い当たる節がちらほら・・・・

皆さんはいかがですか??☟☟☟


【第1段階】

子どもは周囲の関心を引くために困った行動を起こす

(例)いたずらなど目立つ行動

親の気持ち・・・イライラする


【第2段階】

子どもは「関心」が引けないと、親に「挑戦」してくる

(例)反抗、口答えなど

親の気持ち・・・怒る


【第3段階】

子どもは「挑戦」に破れると、「復讐」してくる

(例)親や他人への暴力・暴言、物を壊す、万引きなど

親の気持ち・・・傷つく


【第4段階】

子どもは「復讐」に疲れると、「無気力」になる

(例)不登校、引きこもりなど

親の気持ち・・・あきらめる


これは私の完全なイメージですが、「いじめっ子」って、なんとなく、母親と関係がうまくいってないイメージ…。いわゆる「不良」も、家庭に居場所がないようなイメージがあります。それを説明してくれたかのようで、あぁやっぱりな、と思いました。


本では不適切な行動が酷くなる前に、子供との関係を修復していくことが大事、と紹介されています。日頃からちゃんと子どもを見てあげて、勇気づけの言葉をかけてあげたいですね。



5.まとめ


いかがでしたでしょうか。


我が家ではふりかけご飯しか食べない長男に対して、少しでもおかずを食べているところを見ると、「わ!おかずしっかり食べてるね!ママ嬉しい!」と毎回言葉をかけるようにしました。それも今まで普通に食べていた「目玉焼き」。卵料理はかろうじて食べていたので、それを「おかず」と称し、勇気づけを行った結果、最近では卵料理ではないおかずを指さし、「これ、おかず?」と聞いてきて、「うん、おかずだよ」と答えると、「Kくん(長男の名前)、これも食べるわ!!」と言って、バクバク口に運ぶようになりました!(しかもめちゃワイルドに!!笑)それを喜んであげると、ドヤ顔!!好循環のループとなりました!!


子どもは、成長するに伴い、できることが増えるようになるので、母親としてはラクするために「これもしてほしい」「あれもできてほしい」と、できていることではなく「できていないこと」に着目しがちです。でも、できていないことに挑戦しようというやる気スイッチをONにするためには、できていることに注目して、勇気づけしていくことが大事なんだな、とわかりました。


ちなみに・・・

もし、お子さんに今すぐどうしてもやめて欲しいことがあれば「危ないからやめてね」「痛いから叩かないで」「リビングはみんなで使うところだから片付けてね?」「ママの大事なものだから大切にして」などお願い口調で言ってみると良いそうです。


それでもすぐその場では改善することはなかなかないですよね。そんな場合でも、子どもの行動が改善するまでしつこく言うと、「困った行動」に注目することになり、不適切な行動に拍車をかけてしまいます。言ってもやめない場合は、その場を離れるか、違う何かで気をそらしたりすると良いそうです。そして、当たり前のことや、良い行動をしている時に「ちゃんと見てるよ」というサインを送る為に、たくさん勇気づけをしてあげると良いですね。


我が家のねんトレ挑戦記

2016年2月長男、2018年9月次男誕生。寝かしつけが世界一嫌い。夜の時間は大人のもの。ジーナ式、トレイシー式、安眠ガイド、ぐっすり本、魔法の習慣…などなど、ねんトレ関係の本を読み漁り、日々ねんトレに励んだ結果、趣味=ねんトレに。自分自身のねんトレ経験と子どもの睡眠問題、しつけなどについて綴ります。

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