#8 夜泣きの原因
夜泣き改善にはまず夜泣きに関する正しい知識を身につけることから!
今日はなぜ赤ちゃんは夜泣きをするのか・・・・
夜泣きの原因について簡単にまとめました!
夜泣きとは?
夜泣きとは生後6か月以降の赤ちゃんが、夜中に突然泣き出すことを言います。生後6か月になると、夜間授乳が必要なくなります。赤ちゃんの脳と睡眠パターンは11~12時間続けて眠ることができるまでに成長します。にもかかわらず夜中に突然泣き出す、これが夜泣きです。したがって夜間授乳が必要な時期に、空腹が理由で夜中に赤ちゃんが泣きだすことは「夜泣き」ではない、とされる場合がほとんどです。ですが、夜間授乳が必要な時期でも夜中に泣く間隔が3時間あかなければ、空腹が理由ではないことがほとんどでしょう。この場合の“泣き”は「夜泣き」と言えるかと思います。(新生児でも夜間(深夜0時~明け方6時まで)授乳は2回で足りるとされています。2回以上起きる赤ちゃんをお持ちのママは、赤ちゃんの生活リズムや寝室環境を見直すことで、夜間に泣き出す回数が減るでしょう!)
夜泣きの原因①:体内時計
大人の場合、ほとんどの人は“朝起きて夜に寝る”という睡眠リズムができています。これは体内時計の働きのおかげ。この体内時計、実は平均24.5時間でリズムを刻んでいます。
でも地球時間は1日24時間。体内時計のままの生活だと、1日30分ずつ地球時間より遅くなって、これを毎日繰り返すとどんどん後ろにずれていき、ついには昼夜逆転の状態になってしまいます。これを防ぐため、人間の体は朝の太陽の光を刺激とすることで、体内時計がリセットされる仕組みになっているのです。
では、赤ちゃんの場合はどうでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんには昼夜の区別はありません。数時間ごとに寝たり起きたりを繰り返します。これは、生まれてすぐは体内時計が働いていないということです。ですが、赤ちゃんの体内時計は生後1か月くらいから動き始めます。そして赤ちゃんも、大人のような“体内時計リセット機能”が必要で、それを身につけるにはれ練習が必要です。“練習”とは、「朝昼は明るくにぎやかに、夜は暗く静かに」という環境の中で毎日を過ごすことです。これにより、体内時計に時刻合わせができるようになるのです。
上手に“練習”ができた赤ちゃんは生後3~4か月までに地球時間に合わせることができ、昼と夜の区別がつくようになります。そして生後6か月には安定した睡眠リズムが作られるのです。
しかし、例えば、朝起こさないでいると、赤ちゃんは自分の体内時計のリズムのまま生活をおくることになります。そうすると赤ちゃんの生活時間はしだいに後ろにずれていってしまい、しまいには昼と夜とが逆転してしまいます。昼と夜とが混乱してしまった赤ちゃんは、寝るべきはずの夜中に泣き出す、というわけです。また、大人の生活リズムに引きずられて、夜10時や11時に就寝していると、昼も夜もずっと明るい場所で過ごしていることになるので、いつが昼でいつが夜かがわからなくなってしまいます。結果、体内時計がうまく機能せず、睡眠リズムやその他のホルモンリズムをうまく作れなくなり、体の脳の中が混乱した状態になってしまいます。
ポイントは「朝・昼は明るくにぎやかに。夜は暗く静かに」。
早寝早起きをさせて体内時計を整えてあげましょう。(朝は遅くても8時までに起こし、夜は遅くても9時には必ず暗くて静かな場所で寝かせましょう!できれば朝は7時に起こし、夜は7時台には寝かせたいところです!)
☟参考記事:赤ちゃんの体内時計を整える方法についてまとめています☟
夜泣きの原因②寝かしつけの習慣
赤ちゃんは何度も夜中に目を覚まします。
実は私たち大人も夜中に目を覚ましています。
睡眠は単一の状態ではありません。
“レム睡眠”、“ノンレム睡眠”という言葉を聞いたことはありますか?
“レム睡眠”は夢を見ている状態のこと。眠りが浅い時を指します。(Rapid Eye Movement)
“ノンレム睡眠”は熟睡状態のこと。深い眠りの時を指します。(Non- Rapid Eye Movement)
私たちは夜寝てから朝起きるまでこのレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を交互に繰り返しているのです。大人の場合、1セットにかかる時間は90~120分。しかし、新生児の場合、1セット40~50分、生後3か月で50~60分、2歳で75分、5歳でようやく大人と同じ90分に近づきます。
赤ちゃんは未熟で、眠るのがまだ上手ではありません。レム睡眠からノンレム睡眠に切り替わる時、その切り替えがうまくいかず、目を覚ましてしまうことが度々あります。また赤ちゃんの眠りはノンレム睡眠の時でも大人と同じぐらい眠りが深いわけではありません。要はいつでも起きやすい状態にある、ということなのです。
どんな子供でも、大人でも実は夜中に軽く目を覚ましています。夜泣きをする子供としない子供の違いは、親が気付かないうちにまた寝つくかどうか、という点です。
つまり、赤ちゃんが夜中に目を覚ました時に再び自力で入眠できるかどうか。
暗い部屋で、自力で入眠することを知っている(セルフねんねができる)赤ちゃんは、夜中に目が覚めた時、あたりを見渡しても最初に寝ついた時と同じ状況ですから、安心してまた寝つくことができます。
しかし、おっぱいで寝かしつけられたり、抱っこでゆらゆらされることで寝かしつけられたりしている赤ちゃんは、夜中に目が覚めた時あたりを見渡してこう思うでしょう。「おっぱいがない!」「ママの腕の中じゃない!」寝ついた時と同じ環境ではない為、安心して眠ることができないのです。大パニックです。パニックになった赤ちゃんはまた自分がまた寝つける環境を求め大声で泣くのです。これが夜泣きです。
ひとりで寝つく習慣のある子どもは、夜中に起きることがあまりありません。知らない間に大人に“寝かしつけられる”赤ちゃんより睡眠が深いのです。もちろんこのような子供でも夜中に何度か軽く目を覚まします。しかし一人でも安心してまた眠れるので、親を呼ぶ必要がないのです。
ちなみに、↑こんなような話、経験した、あるいは聞いたことはありませんか?
実は私は経験者です・・・笑
長男がまさにこれ☝︎(゚∀。)でした。
( ^ω^)・・・
これは、親が赤ちゃんを寝かそう寝かそうとして、知らず知らずのうちにとっていた行動を赤ちゃんが「ねんねのサイン」として覚えてしまった為に起こるものだと考えられます。つまり、親が知らず知らずのうちに“立って抱っこして寝かしつけていた”ということです。だから夜中に起きた時、“座って抱っこ”しようものなら赤ちゃんは怒るのです。「違う!」「そうじゃない!」と。“立って抱っこ”じゃないと安心して寝られないのです。
☟参考記事:我が家の長男もやったセルフねんねのトレーニング方法についてまとめています☟
いかがでしたでしょうか。
今回は夜泣きの原因をまとめてみました。
「夜泣きの原因はわからない」「夜泣きは時期的なもの」などと言われてきましたが、睡眠学の見地からきちんと解明されているんですね!
夜泣きはママも辛いですが、実は赤ちゃんにとっても辛いものです。
大人でいう「不眠症」と同じですから・・・。
私たち大人も夜に何度も目が覚めて眠れなかったりすると、翌日は頭がぼーっとしたり、体がだるくなったりしてしんどいですよね。そんな状態では良い仕事も家事も育児も趣味もできません!イライラもしやすくなって、旦那さんの些細な行動に腹を立てやすくなります笑。
赤ちゃんの健やかな成長とママと赤ちゃんのハッピーな一日の為に、夜泣きは少しでも減らしたいものですね!
☟この記事とあわせて読むのにオススメです!
※参考図書
『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』清水悦子 著
『赤ちゃんがすやすやネンネする魔法の習慣』A・カスト・ツァーン / H・モルゲンロート著
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