#9 ジーナっ子の長男、添い寝を要求。
我が家の長男はジーナっ子。
現在2歳11か月です。
生後3~4か月頃からひとりで寝ています。
そんな長男が、突然ベビーベッドを拒否し、ひとりで寝なくなった、というお話です。
時は2018年11月。
私と長男と次男は実家の徳島に滞在していました。
長男は2階の寝室、次男は1階の和室で、それぞれのベビーベッドでひとりで寝るようにしていました。
ところがある日、それは私の祖母が体調を崩し、入院することになった日の夜でした。
ちょうどこれからお風呂というタイミングで母が病院から祖母の荷物を取りに帰ってきました。帰ってくるなりバタバタと祖母の荷物をまとめ始め、その様子を見て、長男が異変に気付いたのか、見るからに動揺し始めました。
我が家の長男は、どちらかというと敏感なタイプです。周囲のいろいろなことに気が付きます。鈍感で穏やかなタイプの子供ではありません。些細なことにも敏感で、敏感なあまりいろいろなことを感じやすく、それでパニックになってしまったり、疲れすぎて愚図ってしまう子供です。
この日も母がバタバタと祖母の荷物をまとめて「じゃ!行ってくるから!」と出て行く母をみて、何か異変を察知した様子でしたが、お風呂に入ってパジャマに着替えるところまでいつもより賢くできたので、いつものように「おやすみ」とハグをして、ベビーベッドに長男をおろしました。
ところが、ベッドに入れられた長男は気が動転。いきなりバタバタ暴れ始め、「イヤ!イヤ!抱っこがいいーーーー!!!!」と泣き叫び始めました。
あまりの泣き叫びようにこちらもびっくりしてしまい、いつもなら消灯をして部屋を出るのですが、「え!?どうした!?」と言って抱きかかえてしまいました。すると長男は「寝ない!下(1階)おりる!!」と言い始めたのです。でももうとっくにいつもの消灯時間(20時)は過ぎていたので、「もう遅いから寝なきゃ。おやすみ。」と言ってまたベビーベッドにおろそうとしたのですが、長男は、「イヤ!イヤ!抱っこ!抱っこ!」と喉がおかしくなってしまうくらいまた大声で泣き叫び始めました。
それでもやっぱり寝かさなきゃいけないし、元々添い寝で寝かしたこともないので、心を鬼にして寝室のドアを閉めました。そしたらなんと!中から『ガコン!!』と音がしたと思ったら、寝室のドアが開き、長男が出てきたのです!なんと・・・長男、ベビーベッドから脱走してしまいました。
仕方なくばぁばは、長男を抱っこし、なだめて寝かす、という作戦にでました。
別に頼んだわけではないのですが、勝手にやり始めちゃいました・・・。笑(わたしならぜったいやらないそんなこと)そして2時間が経過・・・。やっと寝た長男・・・。もう時計は23時をまわっていました・・・。母はクタクタになって、肩と腰を痛めてしまいました・・・。
そこからの1週間、我が家の夜は地獄でした。
長男は引き続きベビーベッドを断固拒否。ベッドから脱走するようになったので、添い寝で寝かさなければいけないようになったのです。
もちろん、添い寝では寝ませんよ笑。
なぜって0歳のころから寝るときはいつもひとりでしたから、隣にママやばぁばが居ようものなら、寝技したりプロレスしたりトランポリンしたり・・・とにかく遊びスイッチがオンになって、寝ないのです!たとえ部屋が真っ暗だったとしても・・・。
その頃はまだ次男の就寝が安定しておらず、寝たかと思ったら30分後に泣いたり・・・と手がかかっていた為、長男の寝かしつけを最後までするのが難しい状況でした。そんなときは母に「ごめん、Kを寝かして」とお願いして、私は次男の寝かしつけに走っていたのですが・・・・
翌朝、母から話を聞くと、なんと寝かしつけ中に例のごとく長男が遊ぶので、結局寝るのが22時頃になっている、とのことでした。
22時就寝なんて……ありえない!
母も夜自分の時間がなくなりストレスがたまっていました。
それはもう、身の毛のよだつ思いでした。
一時は本格的に添い寝に移行しようかと思っていましたが、長男がこんなでは添い寝ではすんなり寝られません。というか元々添い寝は無理なんですよねうちの長男には。なんとか打開策はないかとこれまで読んできたねんトレ本を読み漁りました。
目に留まったのは『寝ない子には特別厳しく接します。』というジーナの言葉。
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』にも、『ベビーベッドから自力で脱出できないようにしましょう』という趣旨の内容だったり、キッズベッドに移行する場合は、『寝室のドアの前にゲートを付け、ドアを自由に開けて出られないようにするのが効果的』との記載が・・・。要は、“閉じ込める”ということですね!?
一部の人からは「そんなことするなんてかわいそう」「スパルタみたい」と思われるかもしれません。でも、かわいそうだろうがなんだろうが、親がそうやって、「寝るときは寝る」というのを徹底的に教え込まないと、子供には伝わらない、ということなんだと思います。
私は心に決めました。
ひとり寝に戻す。
泣こうが喚こうが、ひとりで寝てもらう。
幸い、ベビーベッドがもう一段下げられる仕様になっていたので、一番下の床と同じぐらいの高さまでベッドの部分を下げました。これで脱走はできないだろう。あとは長男をベッドに突っ込んだら、泣こうが喚こうが暴れようが無視。消灯してドアを閉める。以上!
母には長男をひとり寝に戻すこと、そして、「1時間泣かれても2時間泣かれても、虐待していると近所の人に通報されても、絶対に寝室には入らないで。」ということを伝えました。
そしてその日の晩。2階の寝室に上がっていきつつ「ママと寝る~♬」と意気揚々の長男。でも『寝ない子には特別厳しく接する』。ジーナの教えです。大人のベッドに入ろうとする長男をひょいと持ち上げ、「今日から前みたいに自分のベッドで寝ようね」と言って、今まで何もなかったかのようにベビーベッドにおろしました。すると案の定、長男は気が動転。「ヤダ!ヤダ!ママと寝る!ママと寝るうううう!」。消灯して寝室のドアを閉めようとした瞬間、寝室から『ゴトッ!』という鈍い音がしました。まさか・・・。寝室の扉が開きました。ベッドの高さを床の高さまで下げたにもかかわらず、長男がまたベッドから脱走してきたのです。一瞬私はドキッとしました。でも、ここで長男の思い通りにさせたら、また一家全員が疲弊するのです。長男にとっても睡眠時間が減るばかりで何一つ良い事なんてありません。
「だめ。自分のベッドで寝なさい!!」
翌朝、7時に長男を起こしにいくと、長男はご機嫌。「ママー、あんね、Kくんね、自分のベッドでネンネした!」と嬉しそうに報告してきました!
おめでとう、長男!
ひとり寝をきちんと取り戻せたね!
今回のことで、子供は、大人の心のスキをついてくることがよ~くわかりました。
「もう3歳にもなるし、言葉わかるし、ママに甘えたいんだな」とか言ってる場合ではありませんでした。ちょっとでもスキをつくると、自分の思いを通そうと調子に乗ってあれもこれも、と要求してくるのです。それに付き合っていては大人は子供に振り回されるばかり。子供にとっても良くはありません。毅然とした態度で接することが何よりも大事ということがよぉぉおおおおく、わかりました。
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